「いざ、日本の祭りへ」(1) 三社祭と浅草ガイド

氏子、宮頭、宮出し……9つのキーワードで見る三社祭2012

社会 文化

三社祭を9つのキーワードで見ると、祭りの楽しみ方が違ってくる。浅草に生まれ育った氏子の心境、浅草に魅了されて移り住んだ人の想い、神輿を復活させ継承する技、本社神輿を陰で支える人の想いなど。そこに見えるのはただ一つ「祭りをいいものにしたい」。三社祭はそんな一人ひとりが物語の「主人公」なのだ。

宮出し

神様の乗った3基の本社神輿を神輿庫から出し、44ヵ町の渡御へと送り出すが宮出しの行事だ。浅草神社境内に3基の本社神輿を安置し、神官による神幸祭を執り行った後、氏子各町の担ぎ手が入場し、宮頭・杉林仁一氏の一本締めで3基が同時に担がれる。見どころは一般の担ぎ手が行う一般宮出しだ。1基につき、3000人もの担ぎ手が参集し、本社神輿を奪い合う。見物者の安全を確保するため、バリケードが設置されるほどの迫力だ。

一之宮、二之宮、三之宮の3基の神輿が並ぶ(浅草神社にて)。

本社神輿を担ぐために行列をなす担ぎ手たち。

一度バランス崩すと神輿が傾いてしまうため、担ぎ手同士の息がしっかりあわなければならない。

浅草神社を出る本社神輿。

浅草寺本堂前にて、聖観音菩薩にご挨拶。

仲見世を通る本社神輿。

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