「いざ、日本の祭りへ」(2) 博多祇園山笠と博多ガイド

博多の名物グルメ探訪

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博多(福岡市)のグルメ散歩。知って得する博多の食にまつわる話題を、今回は厳選して3つ紹介する。中国人翻訳者Gの体験記も一緒にどうぞ!

Gの辛子明太子漬け込み体験記

工房到着後、この日の指導責任者・友納敦史さんから、まず辛子明太子のルーツや、実際の漬け込み方について説明を受けました。辛子明太子は朝鮮から最初に博多に伝わり、それからだんだんと日本各地に広がったそうです。

いよいよ作業開始です。食品の衛生と安全のため、作業する前に手袋、マスク、キャップを装着。明太子を専用の容器に入れ、自分の好みで、入れるトウガラシの量を調整し、昆布か柚子(ゆず)をトッピングしました。それから、白ワイン、ブランデー、焼酎、日本酒、泡盛のどれかを入れると教わりました。私はトウガラシを多めにし、ゆずと白ワインを選びました。本当の製造過程でもこれらのアルコールは入れるそうですが、ブランデーだけは実際には使われていないとのこと。そこで、一緒に行ったもう一人の女性編集者は、ブランデーを手にしていました。

調味液は企業秘密

赤い調味液を入れてから、容器のふたを閉じ、密閉しました。調味液の中身に興味を持ちましたが、企業秘密だそうです。「私も知らされていません」と友納さんが笑顔で教えてくれました。なお、自分が選んだ材料のレシピは道場に保管され、注文すれば、後日またその通りに作って送ってくださるそうです。最後にラベルに漬け込み日、調味料の種類などを記入。ふたに貼りつけ、約40分の作業が終わりました。

この体験の最後に、工房から自分の名前が入った認定証が授与されました。熟成させる必要があるため5日後が食べごろと聞き、待ちきれない気持ちでした。

撮影=草野 清一郎

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