神社に行こう! 神社空間を読み解く②鳥居
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神社空間は、鳥居、注連縄(しめなわ)、狛犬、本殿などさまざまなパーツによって構成されている。そこに込められた意味を知ることで、神社への理解度がぐっと深まるはずだ。この連載シリーズでは、毎週火曜日と木曜日に、鳥居から社務所に至るまで12の神社アイテムを参拝の順に紹介していく。
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鳥居(とりい)
神社が中心に建っている神域への入り口となる門。神社のシンボル・表象として国際的にもよく知られている。「これより聖域」という意味を表す。したがってくぐる際には頭を下げて小さくお辞儀をするのが基本である。神社の規模によって大きさや数は異なるが、複数ある場合は、最大の鳥居が神域全体の入り口で、「一の鳥居」という。以下順番に二の鳥居、三の鳥居と称されて、鳥居をくぐるごとに聖性が高まる。
その形は、二本の柱の最上部に笠木(かさぎ)を載せ、そのすぐ下に貫(ぬき)をわたして連結する。これが基本形である。しかし、神社の系統によって屋根の付いた両部鳥居や、三連の三輪鳥居など多種多様な様式がある。一般に朱色であると思われがちであるが、全体を朱漆で塗り固めるのは主に稲荷神社系統の鳥居と八幡神社系統の鳥居であって、原則的には白木である。素材は木製が原則であるが、石造も多い。また近年では金属製やコンクリート製、樹脂製なども増えている。
(バナー写真:大洗磯前神社の神磯の鳥居)
写真=中野 晴生
イラスト=井塚 剛
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