震災による津波で、特に大きな被害を受けた三陸地方。被災前から交通が不便で、漁業以外に目立った産業を持たず、過疎に悩んでいたこの地域の社会にとって、文字通り壊滅的な打撃となった。それから4年。瓦礫が取り除かれた被災地に残されたのは、広漠とした無人の土地であった。