神社に行こう! 神社空間を読み解く⑪社務所
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神社空間は、鳥居、注連縄(しめなわ)、狛犬、本殿などさまざまなパーツによって構成されている。そこに込められた意味を知ることで、神社への理解がぐっと深まるはずだ。
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社務所(しゃむしょ)
境内には神社の付属施設として社務所が設けられている。ここは神職や巫女(みこ)が待機する場所であり、また神社や祭神についての案内を行い、祈祷(きとう)を受け付ける。社頭は開かれており、神札(しんさつ)や守札(まもりふだ)、破魔矢・絵馬・おみくじなどを授与している。
ただし、これらのものを購入するのは、買うと言わず、受けるという。これは商品ではなく、信仰の対象であるがゆえである。
なお「神札」とは神社の祭神が分霊し依り坐す最も重要な札。自宅へ持ち帰り、神棚に納めるもの。伊勢神宮のものはとくに「大麻札(たいまふだ)」と呼称する。
「守札」は携帯用の神札で、肌身に着けて常に持ち歩く。
「破魔矢」は文字通り魔を破る矢で、家の中の目立つところに置いて魔除けとする。
「絵馬」は裏側に願い事を書いて、神社のしかるべき場所に掲示し、神に奉る。
「おみくじ」は吉凶の占いで、日々の指針とする。
(バナー写真:乃木神社の社務所)
写真=中野 晴生
イラスト=井塚 剛
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