
豊かな食材と緑と水に囲まれる青森の夏
Guideto Japan
“食”も青森の魅力。十和田湖や奥入瀬(おいらせ)渓流に足を延ばせば、都会の蒸し暑さが忘れられる森と水がふんだんにある。ねぶたが終わっても、青森を楽しんでみませんか。
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“阿修羅の流れ”で涼をとる
ねぶた祭と青森市内を堪能したら、涼を求めて奥入瀬渓流へ。青森市内から車で約2時間。田園風景や牧場の中を走っていると次第に緑が濃くなってくる。やがて十和田湖から流れ出した奥入瀬川が見える。ホテルや売店が並ぶ「焼山」のバス停が渓流の入り口だ。渓流に沿って進むとカーブを曲がるたびに景色が変化する。「三乱の流れ」で複雑な水の動きを見て、石ケ戸休憩所に移動すると流れが穏やかな水面に変わる。ここで出会った地元のボランティアガイドが、いろいろ教えてくれた。続いて現れる「阿修羅の流れ」は、ポスターに使われることも多く迫力満点だ。白絹の滝を過ぎると、それぞれ表情が違うさまざまな滝が続く。銚子大滝の豪快な流れを通り過ぎると神秘の湖・十和田湖に到着する。
天然ヒメマスなら「十和田食堂」
十和田湖の名物はなんといっても天然のヒメマス。湖畔には多くの土産店や食堂が建ち並び、名物のヒメマスの塩焼きが楽しめるが、「十和田食堂」のヒメマス料理は一味違う。ヒメマスの天丼や、漬け丼など新メニューが多い。オリジナルのタレで味付けした、漬け丼の刺身は舌の上でとろけるような食感。
奥入瀬渓流沿いの道を戻り、十和田湖温泉郷に立ち寄る。温泉街の中心にご当地グルメ「十和田バラ焼き」の名店、「上高地食堂」がある。近年「B1グランプリ」で注目されたバラ焼きだが、この店では1972年の開店当時から変わらぬ味を提供している。店を切り盛りする中田さん母娘によると「バラ焼きは肉汁のしみ込んだタマネギがポイント。青森県産のタマネギにこだわっています」だという。牛肉100グラム当たりタマネギは250グラム。タマネギの甘さと秘伝のタレで、ごはんが進む。バラ焼きだけでなく、地元で採れた山菜やキノコなどの料理もある。