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ライカ北紀行
北海道南端の渡島半島に位置し、江戸末期、ペリーの来航により下田と共に箱館が日本で最初に開港され、さまざまな異文化が交差した函館。西洋文化をいち早く取り入れた元町界隈を中心にベイエリアは、エキゾチックな街並みを形成し、ミシュランで三つ星を獲得した函館山の夜景、美しい星形の城郭・五稜郭、名湯で知られる湯の川温泉、四季折々の海の幸など、京都よりも魅力ある都市と評価する声も多い。その街を愛機・ライカと情緒あふれる文章でつづるのが、エッセイストで写真家の西野鷹志氏。子供の頃より函館で育ち、観光業を中心にメディア運営や女子教育にも力を注いできた筆者が、函館の過去・現在・未来、そして光と影を連載で紹介していく。