12世紀末に幕府が開かれた鎌倉(神奈川県)は100を超える古社寺が残り、桜やあじさい、紅葉が季節を彩る景勝地だ。さらに、おしゃれなカフェやアニメの舞台地なども人気で、若者や訪日客まで引きつけている。山と海に囲まれた40平方キロに年間2000万人が訪れ、“観光密度”は京都や奈良をしのぐ。鎌倉在住の写真家・原田寛氏がとらえた古都の奥深い魅力を、シリーズで紹介していく。 写真:高徳院 鎌倉大仏 撮影=原田寛