2013年に「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録されてから、10年が過ぎた。伝統的な和食が世界的に評価される理由はいくつもあるが、和食という食文化全体を縁の下で支えているのが「麹(こうじ)」であることは知られているだろうか。 日本人にとって非常に身近な存在でありながら、身近すぎてその価値を十分に理解されていない麹。その奥深い世界を知り、もっと日常に取り入れたら、食生活がさらに豊かで健康的になるはずだ。(シリーズ全3回) 写真:PIXTA