遠藤周作が1966年に刊行した小説『沈黙』は、神の存在、背教の心理、西洋と日本の思想的断絶など、キリスト信仰の根源的な問題をついた名作。13カ国語で翻訳され、今も世界中で読まれている。2023年は遠藤周作生誕100周年。節目の年を機に、遠藤が描いた「神の沈黙」の舞台、そして潜伏キリシタンの足跡をたどる旅に出た。(写真は五島列島の野崎島に立つ旧野首教会、撮影:天野久樹)