江戸時代に日本で独自に発展した数学「和算」は、現代数学の知識をもってしても解くことが難しい高度なものだった。難問を解いた証として、寺や神社に「算額」と呼ばれる絵馬を奉納する習わしがあった。全国に1000面残る算額から、数学が人々の生活にいかに根付いていたかを探る。