2023年の春闘は高水準の賃上げを実現したが、物価高を受けて実質賃金は同年8月まで17カ月連続で減少。政府がやっきになっている「構造的賃上げ」の実現に向けては、課題が山積している。日本の賃金・雇用システムの現状をあらためて振り返り、課題を分析する。 写真:2023年春闘の決起集会で気勢を上げる連合の芳野友子会長(中央)ら=2023年3月7日、東京都千代田区(時事)