シンガポール企業と提携=半導体設計、顧客網活用も―ラピダス

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次世代半導体の量産を目指すラピダス(東京)は25日、シンガポールの製品設計・開発受託企業、クエスト・グローバルと提携したと発表した。人工知能(AI)向け先端半導体の開発期間を短縮するとともに、クエスト社の顧客網を通じて製品の販売拡大を狙う。

クエスト社は世界に2万1000人以上のエンジニアを抱え、航空宇宙や自動車など、幅広い業界の大企業の製品設計を支援している。ラピダスは製造分野に関する技術開発は進んでいるが、今回の提携により設計分野も迅速化したい考えだ。

東京都内で記者会見したクエスト社のアジット・プラブ最高経営責任者(CEO)は、今後、500人以上のエンジニアをラピダスに派遣する可能性に言及。ラピダスの小池淳義社長は「最適な設計をするのに1年かかっていたのが3分の1や半分以下になる」と期待を示した。

握手するラピダスの小池淳義社長(左)とクエスト・グローバルのアジット・プラブ最高経営責任者(CEO)=25日、東京都千代田区握手するラピダスの小池淳義社長(左)とクエスト・グローバルのアジット・プラブ最高経営責任者(CEO)=25日、東京都千代田区

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