ロシア軍がウクライナ2都市で人道回廊、停戦順守されずとの訴えも
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[リビウ/キエフ 5日 ロイター] - ロシア国防省は5日、ウクライナ・ドネツク州のマリウポリとヴォルノヴァーハで攻撃を停止して人道回廊を設置し、民間人が避難できるようにすると表明した。しかし、現地からはロシア軍が停戦合意を順守していないとの訴えも出ている。ロシア国防省は広範囲な軍事攻撃を継続する方針も示しており、首都キエフに再び攻勢をかけている。
ロシアの通信社各社によると、ロシア国防省は「モスクワ時間午前10時(0700GMT、日本時間午後4時)よりロシアは停戦を宣言し、軍が攻撃を停止。民間人が避難できるよう人道回廊を設置し、マリウポリとヴォルノヴァーハから民間人が避難できるようにする」と発表した。
2つの都市はロシア軍が包囲している。
RIA通信が現地当局者の話として伝えたところによると、マリウポリではモスクワ時間正午(0900GMT、日本時間午後6時)から午後5時(1400GMT、日本時間午後11時)までの5時間が市民が退避する時間に設定された。
ウクライナ政府は、マリウポリから約20万人、ヴォルノヴァーハから1万5000人の避難を計画している。ヘラシチェンコ内相顧問は、ロシア側とさらに人道回廊を設置することで合意するとの見通しを示した。
一方、ロシアのラブロフ外相はベラルーシのマケイ外相と協議。ウクライナにいる外国人を国外へ退避させる人道回廊の設置について議論した。RIA通信がベラルーシ外務省の発表として伝えた。
マリウポリ市当局は市民が陸路でザポロジエに向かうことが可能になると発表していたが、ロシア軍は停戦合意を順守していないもよう。市当局は「避難ルートの停戦を確認するようロシア側と交渉している」と明らかにした。
ウクライナは、ロシア軍が首都キエフと第2の都市ハリコフの包囲に重点を置くとともに、クリミアにつながる陸橋を建設しようとしていると指摘した。
ガスの地下貯蔵施設を運営するウクライナの企業は5日、情勢悪化で東部ルガンスクの施設を閉鎖したと発表した。ただウクライナのガス貯蔵施設は大半が西部にあり、影響は限定的とみられる。
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