NY外為市場=ドル5週間ぶり高値、FRBが3月利上げ示唆

終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが3週間ぶりの高値を付けた。米連邦準備理事会(FRB)が予想通り3月に利上げし、その後保有資産の大幅な圧縮に着手する可能性が高いと示唆したことを受けた。2020年1月撮影(2022年 ロイター/Dado Ruvic)
終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが3週間ぶりの高値を付けた。米連邦準備理事会(FRB)が予想通り3月に利上げし、その後保有資産の大幅な圧縮に着手する可能性が高いと示唆したことを受けた。2020年1月撮影(2022年 ロイター/Dado Ruvic)

[ニューヨーク 26日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが5週間ぶりの高値を付けた。米連邦準備理事会(FRB)が予想通り3月に利上げし、その後保有資産の大幅な圧縮に着手する可能性が高いと示唆したことを受けた。

25─26日に開かれた連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見でパウエル議長は、高止まりするインフレ率を定着させないために金融政策を変更する際には偏見のない姿勢で臨むと言明。「現時点では政策の方向性について何も決定していない。謙虚かつ機敏な状態でいることを再度強調する」と述べた。

議長の発言で不透明感が生じたことから、米国株は総じて売られた。

また、FOMC声明は特に約9兆ドルのバランスシート縮小に関して疑問を残す結果となった。

アメリプライズ・フィナンシャル・サービシズ(ミシガン州)のチーフエコノミスト、ラッセル・プライス氏は「声明にはなお多くの疑問が残されている。特にバランスシートの縮小に関してだ。詳細な説明はなかった」と述べた。

ドル指数は0.53%上昇。一時は昨年11月22日以来の高値を付けた。

ユーロ/ドルは0.51%安の1.1241ドル。日本円は対ドルで0.64%安の114.58円。

カナダドルは対米ドルで0.35%安。

カナダ銀行(中央銀行)は26日、政策金利である翌日物金利の誘導目標を過去最低の0.25%に据え置いた。ただ、経済のスラック(需給の緩み)は完全に吸収されたとの認識を示したほか、インフレ率は予想よりも長期にわたり高止まりするとし、近く2018年以降で初となる利上げに踏み切る姿勢を示した。

ドル/円 NY終値 114.63/114.66

始値 114.19

高値 114.69

安値 114.16

ユーロ/ドル NY終値 1.1237/1.1241

始値 1.1277

高値 1.1300

安値 1.1236

(c) Copyright Thomson Reuters 2022. Click For Restrictions -
https://agency.reuters.com/en/copyright.html

    この記事につけられたキーワード

    ロイター通信ニュース

    このシリーズの他の記事