午後3時のドルは114円前半で上値重い、米中首脳会談への反応は限定的
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午後3時のドル/円は、前日のNY市場終盤(114.12/13円)とほぼ同水準の114.13円付近で推移している。写真はドルと円の紙幣。2017年6月2日撮影。(2021年 ロイター/Thomas White)
[東京 16日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日のNY市場終盤(114.12/13円)とほぼ同水準の114.13円付近で推移している。米長期金利が1.6%台と底堅く推移していたことが支えとなり、午前の取引では114.31円付近まで上昇する場面もみられた。ただ、その後はオンラインで開催された米中首脳会談をにらみ、様子見姿勢が広がった。
米中首脳会談では、人権や安全保障問題について協議されたが、為替市場の反応は限られた。ドルは114円前半でもみあい、方向感に乏しい値動きとなった。
市場関係者からは、「会談後のヘッドラインをみる限り、警戒されるような材料はなかった。市場はリスクオンにもリスクオフにも傾かず、無難通過したようだ」(国内信託銀行)との意見が聞かれた。
また、足元では各国のインフレ動向が重要視されており、「本来ならば、マーケットにとって米中会談は大きなイベントだが、インフレに関する材料ほど注視されなかったのではないか」(同)との指摘もあった。
今晩は米国で10月の小売売上高が公表予定となっており、個人消費の動向を見極めたいとの思惑で様子見ムードが広がったのではないか、との声も聞かれた。
米国ではインフレ高進が長期化しているが、「今のところ米国では賃金上昇率も伸びているので、(インフレによって)消費に下押し圧力がかかる懸念は少ないのではないか」(SMBC信託銀行・マーケットアナリスト、合澤史登氏)との見方が示された。
ユーロは対米ドルで弱い地合いが続いている。米ドル高の流れが続く中、ECB(欧州中央銀行)は利上げまで遠いとの見方や、欧州での新型コロナウイルスの感染再拡大が重しとなり、ユーロは軟調な展開となっている。「消去法的にユーロは売り余力がまだある。目先も短期筋の売りが出る可能性がありそうだ」(合澤氏)という。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 114.13/15 1.1375/79 129.85/89
午前9時現在 114.12/14 1.1365/69 129.71/75
NY午後5時 114.12/13 1.1367/71 129.74/78
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