WHO緊急委員会、海外旅行時のワクチン接種証明義務化に依然反対

7月15日、WHOの専門家による緊急委員会は、海外旅行において新型コロナウイルスワクチンの接種証明を義務化すべきでないとの見解を改めて示した。写真はチューリヒの空港で10日撮影(2021年 ロイター/Arnd Wiegmann)
7月15日、WHOの専門家による緊急委員会は、海外旅行において新型コロナウイルスワクチンの接種証明を義務化すべきでないとの見解を改めて示した。写真はチューリヒの空港で10日撮影(2021年 ロイター/Arnd Wiegmann)

[15日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)の専門家による緊急委員会は15日、海外旅行において新型コロナウイルスワクチンの接種証明を義務化すべきでないとの見解を改めて示した。ワクチンを接種していない旅行者の入国を差し止めるかどうか議論が高まっていることを受けた動きだ。

緊急委員会は、世界全体ではまだワクチンの入手が限られ、配布が不均等である点を踏まえると、ワクチン接種だけを海外旅行を認める条件としてはならないと主張した。

同委員会は以前、ワクチン接種証明の義務化は格差を助長し、移動の自由の不平等化を促すと警告している。

一部の専門家によると、移動の際に接種証明を求める措置は、ワクチンが手に入りにくい比較的貧しい国の排除につながりかねないという。

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