マレーシア内閣、ムヒディン首相への支持を表明

7月14日、マレーシアの内閣は、全会一致でムヒディン首相(写真)を支持すると表明した。昨年11月撮影(2021年 ロイター/Lim Huey Teng)
7月14日、マレーシアの内閣は、全会一致でムヒディン首相(写真)を支持すると表明した。昨年11月撮影(2021年 ロイター/Lim Huey Teng)

[クアラルンプール 14日 ロイター] - マレーシアの内閣は14日、全会一致でムヒディン首相を支持すると表明した。

これに先立ち、連立政権の一角を占める最大政党、統一マレー国民組織(UMNO)は先週、ムヒディン首相への支持を取り下げ、新型コロナウイルス対策の失敗を理由に辞任を要求していた。

ムヒディン氏はその直前に、UMNO幹部を副首相に起用。政権内の対立を和らげる狙いとみられていた。一部のUMNO議員は、ムヒディン氏のマレーシア統一プリブミ党(PPBM)の脇役を担うことに不満を示している。

ただ、保健相や国防相、外相など要職を務めるUMNO所属の閣僚は、UMNOが首相への支持を取り下げた後も、辞任の意向は示していなかった。

UMNO所属の閣僚も含めた内閣は14日、ムヒディン首相を「今後も全面的に支持することを全会一致で決定した」と表明。現在の優先課題はコロナ後の復興だとし、「政府の決定は、各方面の意見を踏まえた上で内閣が集団で下したものだ」と指摘した。

マレーシア議会は、新型コロナ流行に伴う非常事態宣言で1月に招集が停止されたが、今月26日から5日間にわたって特別会議を開く予定。

連立与党が議会で握る議席は113と、過半数を2議席上回っているにすぎない。このうちUMNOは37議席で、PPBMの31議席を上回る。

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