NY市長選の民主党予備選挙が混乱、「食い違い」で投票総数撤回

6月29日、米ニューヨーク市長選の民主党予備選挙を巡って、選挙管理委員会は、ウェブサイトに投票総数を掲載した数時間後に、数字に「食い違い」があったとしてデータを削除した。写真はエリック・アダムス候補。ブルックリンで24日撮影(2021年 ロイター/Brendan McDermid)
6月29日、米ニューヨーク市長選の民主党予備選挙を巡って、選挙管理委員会は、ウェブサイトに投票総数を掲載した数時間後に、数字に「食い違い」があったとしてデータを削除した。写真はエリック・アダムス候補。ブルックリンで24日撮影(2021年 ロイター/Brendan McDermid)

[29日 ロイター] - 米ニューヨーク市長選の民主党予備選挙を巡って、選挙管理委員会は29日、ウェブサイトに投票総数を掲載した数時間後に、数字に「食い違い」があったとしてデータを削除した。今回の選挙では、市長選としては初めて採用する投票方法が導入されているが、混迷が深まっている。

選挙は1週間前に投票が行われた。暫定的な集計によると、元警察官でブルックリン区長のエリック・アダムス候補が10ポイントリードしていた。ところが29日になるとリード幅が2ポイントに縮小した。

今回の選挙では、候補者に順位を付けて最大5人まで選ぶ新投票方法が導入されている。最も票の少なかった候補が除外され、第2選択としていた候補に票が割り振られる。候補者が2人になるまでこの作業が続き、最終的に過半数を獲得した候補が勝利することになっている。29日の集計は、有権者の第2位以下の選択を反映した結果とみられる。

29日の集計では、投票日から投票総数が14万票増えており、アダムス候補は「不正」があった可能性を主張していた。

選挙管理委員会は「食い違い」を認める文書を発表した上で、投票総数を削除。その後、ソフトウエアのテストに使ったサンプル票を除外していなかったなどと説明した。

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