障害のある人を宇宙飛行士に、欧州機関の計画に数百人が志願

欧州宇宙機関(ESA)は世界で初めて障害がある人を宇宙飛行士として採用し、宇宙に送り出す計画だ。写真はESAのジョゼフ・アッシュバッハー長官。6月24日撮影(2021年 ロイター/Christian Mang)
欧州宇宙機関(ESA)は世界で初めて障害がある人を宇宙飛行士として採用し、宇宙に送り出す計画だ。写真はESAのジョゼフ・アッシュバッハー長官。6月24日撮影(2021年 ロイター/Christian Mang)

[ベルリン 25日 ロイター] - 欧州宇宙機関(ESA)は世界で初めて障害がある人を宇宙飛行士として採用し、宇宙に送り出す計画だ。すでに数百人の志願者が応募しているという。

22カ国で構成されるESAは10年ぶりの宇宙飛行士募集を締め切ったばかりで、約2万2000人の応募があった。

ESAのジョゼフ・アッシュバッハー長官は、障害がある宇宙飛行士の実現について「宇宙は全ての人のものであり、ESAにとっても素晴らしいことだ」と述べた。

今回の募集には10年前の約3倍の応募があり、女性が前回の15%から25%に増加。またESAは、下肢などに障害がある人が十分に活躍できるような技術の開発を行うとしている。

今回採用される宇宙飛行士は米国が主導する月周回有人拠点(ゲートウェイ)に送られる予定で、ESAは中国とロシアが計画する月面プロジェクトへの参画も検討している。

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