西アフリカのマリ、軍が大統領・首相らを拘束 政情不安深まる
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[バマコ 24日 ロイター] - 西アフリカのマリで24日、軍の兵士らが暫定政府のヌダウ大統領、ウアンヌ首相、ドゥクレ国防相を相次ぎ拘束したと、複数の関係筋がロイターに明らかにした。
同国では昨年8月に軍事クーデターで前大統領が辞任に追い込まれており、政情不安が深刻さを増している。
外交・政府筋によると、内閣改造で軍のメンバー2人が主要ポストから外れた数時間後、大統領ら3人は首都バマコ近郊のカティにある軍事基地に連行された。
現地の国連代表団は、拘束された3人の無条件での即時解放を求めた。
西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)、国連、アフリカ連合(AU)、欧州連合(EU)と欧州諸国は共同声明を出し、「クーデターの試み」に対応するため、ECOWASの代表が25日にバマコを訪れると発表。強制による辞職などは受け入れない考えを示した。
米国務省も声明を出し、拘束されている全ての人の「無条件の解放」を求めた。
民政移管までの暫定政府を率いるヌダウ大統領とウアンヌ首相は、内閣の主要ポストを軍が支配する状況を変えようとしたとみられる。
大統領らを拘束した軍が最終的に何を目指しているかは現時点で不明。カティの軍幹部は、内閣改造は「間違っていた」と語った。
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