マリオットの第1四半期、米国不調で収益予想届かず 中国は回復
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5月10日、米ホテルチェーン大手・マリオットが1発表した第1・四半期決算は、主要市場である米国での予約件数減少が響き、利益と売上高が市場予想を下回った。ニューヨークのマンハッタンで2015年11月撮影(2021年 ロイター/Andrew Kelly)
[10日 ロイター] - 米ホテルチェーン大手・マリオットが10日に発表した第1・四半期決算は、主要市場である米国での予約件数減少が響き、利益と売上高が市場予想を下回った。ただ、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)から急速に回復しつつある中国は好調だった。
第1・四半期の調整後利益は33%減の2億9600万ドルで、リフィニティブの市場予想の3億0560万ドルを下回った。
売上高は半減し、23億2000万ドル。市場予想の23億6000万ドルに届かなかった。
売上高の約4分の3を稼ぐ米国とカナダでは、販売可能な1室あたりの収入「RevPAR」が46.3%減少した。決算発表を受けて株価は一時、3.8%下落した。
欧州では、新型コロナ規制が再度導入された影響でRevPARは80%落ち込んだ。一方、グレーターチャイナ(大中華圏)のRevPARは77%近く増加し、唯一RevPARが増加した地域だった。
トニー・カプアーノ最高経営責任者(CEO)は、アナリスト向けの説明で「回復軌道は地域ごとに異なるが、需要の底堅さは中国本土で最も顕著で、稼働率はパンデミック前の水準に戻りつつある」と指摘。一方で「(欧州の)多くの国でのコロナ感染増加や厳格な行動規制導入を受け、この地域のホテルは現在25%が営業を停止している」と明らかにした。
全世界では、95%以上のホテルが営業しているという。
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