英サービス部門PMI、4月改定値は事業再開で7年ぶり高水準

4月の英国のサービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値は、新型コロナウイルス感染予防に向けたロックダウン(都市封鎖)を経てホスピタリティーや小売りが再開し始めたことを背景に、約7年ぶりの高水準を記録した。ロンドンの屋外レストランで4月12日撮影。(2021年 ロイター/Henry Nicholls)
4月の英国のサービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値は、新型コロナウイルス感染予防に向けたロックダウン(都市封鎖)を経てホスピタリティーや小売りが再開し始めたことを背景に、約7年ぶりの高水準を記録した。ロンドンの屋外レストランで4月12日撮影。(2021年 ロイター/Henry Nicholls)

[ロンドン 6日 ロイター] - IHSマークイット/CIPSが発表した4月の英国のサービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値は61.0で、3月の56.3から上昇した。新型コロナウイルス感染予防に向けたロックダウン(都市封鎖)を経てホスピタリティーや小売りが再開し始めたことを背景に、約7年ぶりの高水準を記録した。速報値の60.1から上方修正された。

製造業とサービスを合わせた総合PMI改定値は60.7(速報値は60.0)。サービス部門PMI改定値と、総合PMI改定値はともに、2013年10月以来の高水準だった。新規受注は2013年12月以来の高ペースで拡大した。

IHSマークイットのエコノミクスディレクター、ティム・ムーア氏は「行動制限の緩和を受けて、これまで滞留していた需要が解き放たれた形だ」と話す。

英国では新型コロナウイルスワクチンの接種が進み、新規の死者・感染者数が激減。英中銀はきょう、2021年の成長率見通しを上方修正するとみられている。

一方、インフレ圧力も顕著になっており、4月のPMI統計では、事業コストが2017年2月以来の大幅な上昇を記録。雇用も約5年ぶりの堅調な水準となり、コロナ禍後で初めて人手不足に陥った。

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