2024年12月　日本の出来事

1

日本維新の会の新代表に大阪府知事の吉村洋文氏を選出。国会議員団長を兼ねる共同代表には前原誠司元外相を起用。

2

従来型の健康保険証の新規発行が停止し「マイナ保険証」への移行が本格化。マイナンバーカードを持たない人には資格確認書を交付。

3

太平洋クロマグロの資源管理を協議する国際会議で2025年以降の漁獲枠拡大を正式決定。日本は現行比で、30キロ以上の大型魚が1.5倍、30キロ未満の小型魚は1割増える。

4

南米パラグアイで開かれた国連教育科学文化機関（ユネスコ）の政府間委員会は麹（こうじ）菌を用いる日本酒や本格焼酎などの「伝統的酒造り」を無形文化遺産に登録することを決定した。

5

厚生労働省は、移植件数の増加を狙い脳死や心肺停止後の移植臓器をあっせんする日本臓器移植ネットワークの業務を分割しあっせん機関を複数化するなどの改革案をまとめた。

6

俳優・歌手の中山美穂さんが54歳で死去したことが分かった。

時事（2014年3月撮影）

7

中国電力が島根原発2号機（松江市）を再稼働させた。東日本大震災後の2012年1月に停止して以来約13年ぶり。事故を起こした東京電力福島第1原発と同じ沸騰水型軽水炉で、同型炉の再稼働は東北電力女川原発2号機（宮城県）に次いで2基目。

8

サッカーのJ1リーグ最終節で首位のヴィッセル神戸が湘南ベルマーレを3-0で下し優勝した。2季連続2度目の頂点。天皇杯との2冠も達成。

9

皇后雅子さまが61歳の誕生日を迎えた。宮内庁を通じて出した文書で1年を振り返り、震災の被災地への思いなどをつづられた。

10

長年にわたり核廃絶を訴えてきた日本原水爆被害者団体協議会（日本被団協）に、ノルウェー・オスロでノーベル平和賞が授与された。

ノーベル賞委員会のフリードネス委員長と、被団協代表委員の（左から）田中熙巳さん、田中重光さん、箕牧智之さん（ロイター）

12

日本漢字能力検定協会が募集していた「今年の漢字」は「金」に決まった。オリンピックやパラリンピックでの多数の金メダル獲得や裏金問題が理由。

「今年の漢字」に選ばれた「金」を揮毫（きごう）する清水寺の森清範貫主＝12日、京都市東山区

「紀州のドンファン」と呼ばれた和歌山県の資産家が急死した事件で殺人罪に問われた元妻に無罪判決。

13

同性婚を認めない民法と戸籍法の規定について福岡高裁が「幸福追求権」を保障する憲法13条などに照らし「違憲」と判断した。　高裁では札幌、東京に続いて３件目の違憲判決。

14

北九州市のファストフード店で中学3年の男女2人が男に刺され、女子生徒が死亡。福岡県警が19日、男子に対する殺人未遂容疑で近所に住む無職の男を逮捕。

防衛相が、沖縄に駐留する米海兵隊の米領グアム移転が始まったと発表。2005年の日米安全保障委員会での合意から19年目にして、約4000人のグアム移転計画のうちの第一弾の約100人が実現。

16

三菱UFJ銀行の女性行員が支店の貸金庫から顧客資産十数億円を盗んだ問題で、半沢淳一頭取が記者会見で謝罪。管理体制の不備を認めた。

17

経済産業省が新しいエネルギー基本計画の素案を発表。東日本大震災後に定めた「原発依存度を可能な限り低減」との文言を削った。

19

読売新聞グループ本社代表取締役主筆の渡辺恒雄氏が肺炎で死去。98歳だった。プロ野球読売巨人軍のオーナーも務めた。

20

2025年度与党税制改正大綱で、所得税がかかる年収の最低ライン「103万円の壁」を「123万円」に引き上げることを明記。国民民主党が求める「178万円」については、関係者間で協議を続ける。

21

フィギュアスケートの全日本選手権男子で鍵山優真選手が合計297.73点で初優勝。

22

フィギュアスケートの全日本選手で、坂本花織選手が合計228.68点で4年連続5度目の優勝。

坂本花織選手（20日のSPの演技、時事）

23

ホンダと日産自動車が経営統合に向けた協議開始を発表。2026年8月に持ち株会社を設立し、両社が傘下に入る。日産が筆頭株主となっている三菱自動車も25年1月をめどに合流を検討する。統合が実現すれば、世界3位の自動車グループとなる。

24

「政治改革3法」が参院本会議で成立。使途公開が不要な政策活動費を廃止する一方、企業・団体献金の扱いは25年3月末まで結論を先送り。

厚生労働省が「健康寿命」の2022年の推計値を公表。女性は75.45歳、男性は72.57歳だった。19年の前回調査から女性0.07歳延び男性は0.11歳短くなった。

26

元死刑囚・袴田巌さん（88）の冤罪事件で最高検と静岡県警が捜査・公判の検証結果を発表。袴田さんを犯人視し自白を求めるなど取り調べ手法に問題があったと認めた。

27

政府が2025年度当初予算案を閣議決定。一般会計の歳出総額は過去最大の115兆5415億円となった。社会保障費や防衛費、国債費が膨らんだ。

30

大納会の日経平均株価の終値は3万9894円54銭。23年末と比べて6430円37銭（19.2%）上昇。年末終値としては、バブル期の1989年の3万8915円87銭以来35年ぶりに最高値を更新した。

バナー写真：ノーベル平和賞授賞式で講演する日本原水爆被害者団体協議会（日本被団協）の田中熙巳代表委員（時事）