Japan Timeline

2019年12月 日本の出来事

社会

アフガニスタンで人道支援を続けた中村哲医師が現地で銃撃され死去、統合型リゾートをめぐる収賄容疑で自民党・秋元司衆院議員が逮捕、カルロス・ゴーン被告の国外逃亡など、2019年12月の日本の出来事を振り返る。

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経済協力開発機構(OECD)は、15歳を対象として2018年に実施した国際学習到達度調査(PISA)の結果を公表。読解力で、日本は79カ国・地域の中で前回15年調査の8位から15位に後退し、過去最低となった。

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アフガニスタンで人道支援活動を続けるNGO「ペシャワール会」(福岡市)の現地代表、中村哲医師(73)が、東部ナンガルハル州を車で移動中に銃撃され、死亡した。11日には福岡市内の斎場で告別式が開かれた。

整備を支援した用水路の送水を祝う祝賀会に出席した中村哲医師(中央左)=2017年1月19日、アフガニスタン東部[ペシャワール会提供](時事)
整備を支援した用水路の送水を祝う祝賀会に出席した中村哲医師(中央左)=2017年1月19日、アフガニスタン東部[ペシャワール会提供](時事)

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日米貿易協定が国会で承認され、成立。2020年1月1日に発効した。

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第200臨時国会が、67日間の会期を終えて閉幕した。閉幕後の記者会見で安倍晋三首相は、憲法改正について2021年9月までの自民党総裁任期中の実現に強い意欲を示した。

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2019年のノーベル賞授賞式が、スウェーデン・ストックホルムで行われ、化学賞に選ばれた吉野彰・旭化成名誉フェロー(71)に、メダルと賞状が授与された。

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ラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会で初の8強入りを果たした日本代表が、東京・丸の内でパレードを行った。

ラグビー(W杯)日本大会で初の8強入りを果たした日本代表のパレードを前に、あいさつするリーチマイケル主将(右中央、東芝)らと沿道の人たち=2019年12月11日、東京都千代田区(時事)
ラグビー(W杯)日本大会で初の8強入りを果たした日本代表のパレードを前に、あいさつするリーチマイケル主将(右中央、東芝)らと沿道の人たち=2019年12月11日、東京都千代田区(時事)

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2020年の東京五輪・パラリンピックのメイン会場となる国立競技場(東京・新宿区)で、竣工(しゅんこう)式が行われた。21日には完成した国立競技場で約6万人の観客が見守る中、オープニングイベントが開催された。

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東京地検は、東京都練馬区の自宅で長男=当時(44)=を殺害したとして、殺人罪に問われた元農林水産事務次官の熊沢英昭被告(76)に対し、懲役6年(求刑懲役8年)を言い渡した。東京高裁は20日、熊沢被告の保釈を認める決定をし、同被告は同日、保釈された。

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萩生田光一文部科学相は、大学入学共通テストの国語と数学の記述式問題について、2020年度の導入を見送ると発表した。

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かんぽ生命保険の不適切販売問題を検証する外部の弁護士らによる特別調査委員会は、調査報告書を発表した。法令や社内規定に違反した疑いがある契約は1万2836件で、このうち法令・社内規定違反が670件と認定した。

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東京地裁は、ジャーナリストの伊藤詩織さんが元TBS記者の山口敬之氏から性的暴力を受けたとして、1100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、山口氏に330万円の支払いを命じた。

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高市早苗総務相は、かんぽ生命保険の不適切販売問題で、日本郵政グループへの行政処分案に関する情報を漏えいしたとして、鈴木茂樹事務次官を更迭した。

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政府は、2020年度予算案を閣議決定した。一般会計総額は過去最大の102兆6580億円に上り、19年度当初予算比で1.2%(1兆2009億円)増。2年連続で100兆円の大台を突破した。

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安倍晋三首相と中国の李克強首相、韓国の文在寅大統領による3カ国首脳会談が、中国・成都市で開かれた。北朝鮮情勢について3首脳は、朝鮮半島の非核化に向けた米朝間の対話継続を促す方針で一致。その後、安倍首相は、文大統領と同市で約45分間会談した。両国の諸懸案に関し両首脳は、対話で解決すべきだと確認した。

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厚生労働省の人口動態統計(年間推計)で、2019年に国内で生まれた日本人の子どもの数が86万4000人と、初めて90万人を割り込む見通しとなったことが分かった。

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統合型リゾート(IR)事業参入をめぐり、中国企業に便宜を図った見返りに現金などの賄賂を受け取ったとして、東京地検特捜部は、IR担当の内閣府副大臣だった自民党衆院議員の秋元司容疑者(48)=東京15区=を収賄容疑で逮捕した。

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政府は、中東海域での航行の安全確保のために、海上自衛隊の護衛艦と哨戒機部隊を現地に独自派遣することを閣議決定した。「調査・研究」を海外派遣の根拠とするが、不測の事態には日本船舶の護衛に当たる。

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会社法違反(特別背任)罪などで起訴され、海外渡航の禁止などを条件に保釈されていた日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(65)が日本を出国し、レバノン入りしたことが分かった。

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バナー写真:ゴーン被告の出国を受け、取材に応じる弘中惇一郎弁護士(中央)=2019年12月31日、東京都千代田区(時事)

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