大阪・関西万博のガンダムパビリオン、新作映像お披露目: 45周年のガンプラ、未来に向けた新素材採用
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“新たな宇宙世紀”を全身で体感
開幕まで50日を切った2025大阪・関西万博(会場:大阪市此花区夢洲)。「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」を出展するバンダイナムコホールディングスが2月21日、館内で上映する新作映像『GUDAM:Next Universal Century』を発表した。
「GUNDAM: Next Universal Century」のメインビジュアル (C)創通・サンライズ
舞台は西暦2150年で、夢洲から巨大宇宙ステーション「スタージャブロー」の見学ツアーに出発する設定だ。旅の案内役は小型ロボットのハロが務め、宇宙空間で平和利用されるモビルスーツが次々と登場する。ところが、除去作業中のスペースデブリに異変が生じ、予想もしなかった事態に巻き込まれていく─。
監督を務めたのは『ウルトラマンアーク』など実写映画で活躍する辻本貴則で、声の出演にも濱田岳や土屋太鳳、斎藤工といった豪華俳優陣を起用している。オファーを受けた時期、辻本監督は複数の案件を抱えていたが「カンダムの仕事は断れません」と快諾。今でも「まさか監督人生でガンダムに関われるなんて、夢のよう」と語るように、気合たっぷりで挑んだ作品だ。
(左上)ガンダムシリーズのマスコット的存在・ハロ (右上)おなじみのモビルスーツが新デザインで登場 (下)ガンダムは背中にソーラーパネルの翼「グラスフェザー」を装備 (C)創通・サンライズ
大画面による高精細映像に加え、床面にソニーの触覚提示技術(ハプティクス)を用いたことで、臨場感のある振動が全身に伝わり、大迫力のガンダムワールドへ没入できる。辻本監督は「パビリオン自体がウォークスルー型のアトラクションで、まるでライブ会場のような臨場感。“本当にモビルスーツがいたら、こんな感じなんだ”といった感覚を楽しんでほしい」と来場を呼び掛けた。
新作映像は東京・新宿で24日まで開催されるイベント「GUNDAM NEXT FUTURE -FINAL-」で発表された。左が登壇した辻本監督で、右が森下健太郎プロデューサー(バンダイナムコフィルムワークス)
質感までじっくり鑑賞できる実物大ガンダム
万博パビリオン前の実物大ガンダム像は、片膝立ちで腕を大きく上げた独特のポーズ。「宇宙、そして未来に向けて―」とのメッセージを込めたというものの、ファンから賛否の声が上がったことで話題を呼んだ。
現場を何度も視察している辻本監督は「正直、なんでこのポーズなんだろうと思っていたが、実物は顔が近い! まるで僕らの元へ、ガンダムが降りてきてくれた感じ」と絶賛。立像よりも近くから観察できるため、細部の質感まで楽しめるとし、同じポーズで並んで記念撮影までしたそうだ。
編集部が1月17日に撮影した実物大ガンダム像 (C)創通・サンライズ
新作映像内に登場する背中に「グラスフェザー」を装備したガンダムは、4月からガンプラ(ガンダムシリーズのプラモデル)としても販売開始する。
この「EXPO2025 1/144 RX-78F00/E ガンダム(EX001 グラスフェザー装備)ケミカルリサイクルVer.」は、組み立て前のプラパーツの枠「ランナー」を回収し、再利用するケミカルリサイクル樹脂を一部で使用。今年で45周年を迎え、累計出荷数が8億個を超えるガンプラだけに、ものづくりを持続的に未来へつないでいくとの思いが込められており、万博テーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を体現した新製品ともいえる。
「EXPO2025 1/144 RX-78F00/E ガンダム(EX001 グラスフェザー装備)ケミカルリサイクルVer.」 (C)創通・サンライズ
EXPO2025を記念したグッズは他に、映像内で案内役を務めるハロのぬいぐるみや、片膝版ガンダムのクレーンゲーム景品など多数登場予定。
開催期間と同時期には、大阪駅直結の大丸梅田店に「THE GUNDAM BASE POP-UP WORLD TOUR in OSAKA」をオープン。ガンプラを中心にフィギュアやカード、雑貨もそろうので、夢洲の万博会場と併せて訪れ、ガンダムワールドにどっぷりと浸ろう。
手前がハロのぬいぐるみ、左上がクレーンゲーム景品のガンダム (C)創通・サンライズ
「GUNDAM NEXT FUTURE -FINAL-」のガンプラ45周年記念に関する展示 (C)創通・サンライズ
「実物大GQuuuuuuXヘッド」も初展示されていた (C)創通・サンライズ
取材・文・撮影=ニッポンドットコム編集部
バナー写真:大阪・関西万博会場の夢洲で1月に撮影したガンダムパビリオン(撮影:ニッポンドットコム編集部) (C)創通・サンライズ