「いざ、日本の祭りへ」(5)さっぽろ雪まつり

【動画】北海道「さっぽろ雪まつり」:雪と氷の芸術がデジタル技術で色彩豊かに

旅と暮らし

札幌の大通公園をメイン会場に繰り広げられる、雪と氷の祭典「さっぽろ雪まつり」。2019年で第70回を迎え、初音ミクやサラブレッドをかたどった巨大な雪像、市民が手掛けた大坂なおみ選手の像などが並ぶ。プロジェクションマッピングやライトアップ、AR(拡張現実)などのデジタル技術も駆使され、雪と氷のアート作品がさらに鮮やかに彩られた。

200基の雪と氷の像が競演

1950(昭和25)年の冬、当時は雪捨て場として使われていた大通公園7丁目に、地元の中高校生が高さ3~5メートルの雪像を6つ設置したのが「さっぽろ雪まつり」の始まりだった。それ以来、札幌の冬の風物詩として定着し、近年は世界中から250万人以上が来場する日本の冬を代表する一大イベントに成長している。

第70回を迎えた2019年は、メインの大通会場とすすきの会場では2月4日から11日の建国記念の日まで8日間にわたっての開催となった。大通会場は1丁目から12丁目までを使用し、初音ミクやスター・ウォーズなどの人気キャラクターから、サラブレッドや貨物列車レッドベアといった北海道にちなんだテーマの大雪像がずらりと並んだ。市民が手掛けた作品や、その他2会場に設置されたものを合わせると、雪と氷の像は約200基にも及ぶ。

夜には光と音、デジタル技術の演出が加わり、さらに華やかな雪像の姿が楽しめる。プロジェクションマッピングが多用され、スマートフォンをかざすと初音ミクが現れるAR雪像まで登場した。

雪像以外にも、スケートリンクやジャンプ台、北海道の冬の味覚が堪能できる「北海道 食の広場」が設けられ、さまざまな楽しみ方ができるイベントとなっている。

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大通4丁目会場 STV広場
【大雪像】Hard Rock Family Live~初音ミク&戸山香澄 on Snow Stage~

世界的な人気を誇るバーチャルシンガー・初音ミクが北海道の形をしたギターを手に、スマホ・ゲーム『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』の戸山香澄とユニットを組む大雪像 ©BDP ©CraftEgg ©BUSHI ©CFM All Rights Reserved. 協賛:ハードロック・ジャパン 雪像企画:STV
世界的な人気を誇るバーチャルシンガー・初音ミクが北海道の形をしたギターを手に、スマホ・ゲーム『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』の戸山香澄とユニットを組む大雪像 ©BDP ©CraftEgg ©BUSHI ©CFM All Rights Reserved. 協賛:ハードロック・ジャパン 雪像企画:STV

プロジェクションマッピングによって、夜はカラフルになる2人。光と音楽で演出したショーで観客を盛り上げる ©BDP ©CraftEgg ©BUSHI ©CFM All Rights Reserved. 協賛:ハードロック・ジャパン 雪像企画:STV
プロジェクションマッピングによって、夜はカラフルになる2人。光と音楽で演出したショーで観客を盛り上げる ©BDP ©CraftEgg ©BUSHI ©CFM All Rights Reserved. 協賛:ハードロック・ジャパン 雪像企画:STV

大通5丁目東会場 道新 雪の広場

【大雪像】北海道を駆ける! サラブレッド

日本のサラブレッドの98%が生産される北海道。2018年9月に発生した北海道胆振東部地震の被災地も牧場が多い地域である。この雪像には困難を乗り越えて歩んでいくという願いが込められており、夜間にはプロジェクションマッピングによってサラブレッドが力強く疾走する。©北海道新聞社
日本のサラブレッドの98%が生産される北海道。2018年9月に発生した北海道胆振東部地震の被災地も牧場が多い地域である。この雪像には困難を乗り越えて歩んでいくという願いが込められ、夜間にはプロジェクションマッピングによってサラブレッドが力強く疾走する。©北海道新聞社

7丁目会場 HBC フィンランド広場

【大雪像】 ヘルシンキ大聖堂

日本とフィンランドの外交関係樹立100周年を記念し、首都ヘルシンキのランドマーク「ヘルシンキ大聖堂」を忠実に再現した 大雪像・ヘルシンキ大聖堂©HBC 北海道放送 2019
日本とフィンランドの外交関係樹立100周年を記念し、首都ヘルシンキのランドマーク「ヘルシンキ大聖堂」を忠実に再現した 大雪像・ヘルシンキ大聖堂©HBC 北海道放送 2019

大通8丁目会場 雪のHTB広場

届いたあたり前が、届ける喜び。~今日も走るレッドベア~

コンテナを載せた貨車を引いて走るJR貨物の機関車をかたどった大雪像。レッドベアの愛称を持つ「DF200」は、ステージから飛び出すように造られて迫力満点。夜はプロジェクションマッピングによって、北海道の生産物を運んで走る列車が浮かび上がる ©HTB
コンテナを載せた貨車を引いて走るJR貨物の機関車をかたどった大雪像。レッドベアの愛称を持つ「DF200」は、ステージから飛び出すように造られて迫力満点。夜はプロジェクションマッピングによって、北海道産の食材を運んで走る列車が浮かび上がる ©HTB

1丁目会場 J:COMひろば

テレビ塔の下に、屋外スケートリンクが出現。家族連れやカップルに大人気で、スケート教室も開催された
テレビ塔の下に、屋外スケートリンクが出現。家族連れやカップルに大人気で、スケート教室も開催された

大通3丁目会場 HTB PARK AIR広場

白い恋人 PARK AIR ジャンプ台

高さ24メートル、全長60メートルの巨大ジャンプ台がビルを背景に出現。スキーヤーやスノーボーダーが華麗な技を披露する ©HTB
高さ24メートル、全長60メートルの巨大ジャンプ台がビルを背景に出現。スキーヤーやスノーボーダーが華麗な技を披露する ©HTB

9丁目会場・12丁目会場 市民の広場

地元の人々が作成したユニークな雪像が並ぶ「市民の広場」。9丁目ではテニスの大阪なおみ選手、12丁目ではNHKの番組「チコちゃんに叱られる」のチコちゃんなどが話題となった
地元の人々が作成したユニークな雪像が並ぶ「市民の広場」。9丁目ではテニスの大坂なおみ選手、12丁目ではNHKの番組「チコちゃんに叱られる」のチコちゃんなどが話題となった

すすきの会場 

すすきのアイスワールド2019

駅前通りの南4条通りから南7条通りまで、氷像がずらりと並ぶ「すすきの会場」
駅前通りの南4条通りから南7条通りまで、氷像がずらりと並ぶ「すすきの会場」

すしネタになる魚介類を、泳いでいたまま凍らせたような「すしざんまい」の氷像
すしネタになる魚介類を、泳いでいたまま凍らせたような「すしざんまい」の氷像

氷のブロックの上にきらびやかな電飾のトンネルが造られた「イルミネーションロード」は、毎年人気のフォトスポット
氷のブロックの上にきらびやかな電飾のトンネルが造られた「イルミネーションロード」は、毎年人気のフォトスポット

テレビ塔から見下ろす、きらびやかな夜の大通会場
テレビ塔から見下ろす、きらびやかな夜の大通会場

取材・写真・動画撮影=克(laufen)
(バナー撮影=雪まつりのライトアップで彩られた大通公園)

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