【360ºVR動画】高尾山編:都心から片道1時間、「登山者数世界一」の歴史ある自然満喫スポット
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◆360度VR動画の楽しみ方◆
- PCで視聴する場合は、カーソルの操作でアングルを全方位に向けることができる。
- スマートフォンやタブレットのYouTubeアプリで視聴する場合は、デバイスの向きと映像の視点が連動する。また、スワイプ操作でもアングルを変更可能。
※ iOS及びIPadOSでは、VR動画をブラウザ上で再生するとアングル操作ができなかったり、3D動画が2画面のまま表示される場合があります。 - VRゴーグルやヘッドセットを利用すると、より没入感が得られる。
スニーカーで気軽に登頂できる修験道の山
標高599メートルの高尾山(八王子市)は、2007年に「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で三つ星に選出。インバウンドからも人気となり、登山者数は世界最多で、コロナ前には年間300万人にも及んだ。
東京の中心部から約40キロと近距離にありながら、雄大な自然が残るのが魅力。ムササビをはじめとする数十種類の野生動物や100種を超える鳥がおり、昆虫もタカオメダカカミキリが発見されるなど4000種以上が生息する。植物も豊かで、イギリス全土に匹敵する1600種類以上が自生。「日本の植物分類学の父」と呼ばれる牧野富太郎が足しげく訪れ、固有種のレモンエゴマを発見したことが有名だ。
アクセスの良さも人気の一因。最寄りの京王電鉄・高尾山口駅までは新宿駅から電車で1時間ほど。特急の「Mt.TAKAO号」なら最速43分で到着する。
気軽に登頂することも可能だ。ケーブルカーを利用すれば、海抜201メートルにある清滝駅から472メートルの山腹の高尾山駅まで、所要6分で一気に到達。並行して2人乗りリフトも運行しており、こちらは風を感じながら空中散歩が楽しめる。
ケーブルカーやリフトを降りたら、展望台に立ち寄ろう。晴れた日には遠く新宿のビル群を望むことができる。
山頂まで舗装道が整備されたルートもあるので、スニーカーでも苦にならない。ゆっくり散策しても小一時間で登頂できる上、売店や飲料の自動販売機があるので、登山初心者でも安心だ。
カジュアルにハイキングが楽しめる低山だが、1300年前に高僧・行基(ぎょうき)が開山したと伝わる霊場で、さまざまなパワースポットがある。「八大龍王堂」の金色の神像は、足元を流れる清水でお金を洗うと、金運が上昇するという。そのほか登山道には、開運の霊木「たこ杉」、煩悩を払う「男坂」や「苦抜け門」、諸願成就の「願叶輪潜(ねがいかなうわくぐり)」などが点在。まるで“御利益のデパート”である。
「薬王院」の大本堂には、本尊「飯縄大権現(いづなだいごんげん)」が祀(まつ)られているので、お参りして厄よけや開運の御利益にあずかろう。境内をはじめ、あちらこちらで見かける天狗(てんぐ)の像は、本尊を守護する従者「眷属(けんぞく)」だ。今では「天狗焼」という黒豆あんたっぷりの名物菓子もあるほど、高尾山のイメージキャラクターとして親しまれている。
頂上付近では、空気が澄んでいれば富士山も望める。かつては日本最高峰に憧れた江戸庶民が遥拝(ようはい)していた場所なので、山内きってのパワースポットといえるだろう。
周辺には、山中の動植物に関するミュージアムや天然温泉などの観光施設も多いので、丸一日楽しめる。山麓に軒を連ねるそば屋に立ち寄り、ご当地グルメの「とろろそば」で滋養を補うのもおすすめ。
小さな山ながら、自然と文化がぎゅっと詰まった高尾山は、まさに五感を刺激するスポット。四季折々の美しさがあるので、何度でも訪れてみてほしい。
バナー写真:薬王院大本堂
文=ニッポンドットコム編集部