【4K動画】徳川のお殿様が藩外不出と定めた「三宝柑」 :和歌山県湯浅町
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和歌山県はミカンの生産量全国トップの柑橘(かんきつ)王国だ。ユズとダイダイの自然交雑種で、有田郡湯浅町の特産品「三宝柑(さんぼうかん)」は爽やかな芳香とさっぱりした甘さが特徴。地元では、殿様が好んだ由緒ある品種としても知られている。
江戸後期、和歌山城下の藩士が、邸内で果頂部が膨らんだ奇妙な形の柑橘(かんきつ)を見つけたのが始まりとされる。第10代紀州藩主の徳川治宝(とくがわ・はるとみ)に献上したところ、大層、気に入って、藩外不出と定められた。このため、長らく和歌山県内だけで生産、消費されてきた。現在も全国生産量の9割が和歌山県という、地域色の濃い果物だ。
藩主に献上する際に、神事などで供物をそなえる三方(さんぼう)と呼ばれる台に載せていたことが、名前の由来になったという。
映像提供:ZTV
テキスト作成:ニッポンドットコム編集部