【動画】琵琶湖に浮かぶパワースポット「竹生島」:滋賀県長浜市

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日本一の湖水面積を誇る琵琶湖(滋賀県)に浮かぶ竹生島(ちくぶしま)。周囲2キロの小島ながら美貌の女神「弁才天(弁財天)」がまつられ、多くの参拝者が訪れる。緑におおわれた島と紺碧(こんぺき)の湖水が調和する景観は、琵琶湖八景の一つに挙げられる。

弁才天は人々に福徳をもたらす七福神の一柱で、知恵や財富、延寿といった現世利益をつかさどる神。弁天様として古くから庶民に親しまれる。竹生島は江の島(神奈川県藤沢市)、厳島(広島県廿日市市)とともに、日本三大弁才天に数えられ、琵琶湖を代表するパワースポットである。

琵琶湖の北に位置し長浜市に属する竹生島には長浜港、今津港から遊覧船が就航しており、約30分で到着する。島の港に着き、正面の長い石段を登ると、そこは宝厳寺(ほうごんじ)の境内。天照大神(アマテラスオオミカミ)のお告げにより開山され、弁才天を収める本堂や五重石塔、三重塔、宝物殿などが建ち並ぶ。東側の石段を降りると、豪華絢爛(ごうかけんらん)な唐門が目を引く。極彩色にいろどられた桃山様式の建築物で、国の重要文化財である。唐門に隣接する観音堂には、弁才天とともに本尊である千手千眼観世音菩薩(せんじゅせんげんかんぜおんぼさつ)がまつれている。

観音堂からは舟廊下で渡って都久夫須麻神社(つくぶすまじんじゃ)に行くことができる。同社の本殿は豊臣秀吉が築いた伏見城の遺構とされる。拝殿からは、参拝者が「かわらけ(素焼きの小皿)」投げをするシーンが見られる。願い事を書き入れたかわらけが下の鳥居をくぐると願いがかなうと言われている。竹生島は寺社が一体となった、日本独特の信仰形態である「神仏習合」の聖地である。

映像提供:ZTV
テキスト作成:ニッポンドットコム編集部

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