【4K動画】山中や菊は手折らじ湯のにほい : 芭蕉が賞賛した山中温泉―石川県加賀市
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石川県加賀市の山中温泉は今からおよそ1300年前、奈良時代の高僧・行基(ぎょうき)が発見したと伝わる。温泉は山ふところに抱かれ、大聖寺川の渓谷の流れに寄り添うようにして四季折々の自然美を誇る。
俳人・松尾芭蕉と弟子の曾良は1689(元禄2)年3月27日に江戸をたって、東北から北陸道を150日間かけて旅をした。その途上で、山中温泉には8泊の長逗留(とうりゅう)をし、旅の疲れを癒やした。
泊まった宿は泉屋といい、跡地には碑が建っている。 そのすぐ近くにある総湯(共同浴場)「菊の湯」の名前は、芭蕉の詠んだ句に由来する。
山中や菊は手折(たを)らじ湯のにほひ 芭蕉
【名湯と評判のこの山中温泉。ここでは長寿の霊薬といわれる菊は手折る必要がない。あたりには効能のある湯の香りが満ちている】
菊の湯は男女別棟。男湯は重厚な天平風の建物で、腰まである深い浴槽が特徴。女湯は華麗で優雅な曲線美をなす造りとなっている。
映像:金沢ケーブル「なぜか金澤〜見つけて加賀・能登」より