【4K動画】江戸時代にタイムスリップ 長町武家屋敷跡:金沢市
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金沢市内には茶屋街や寺町など江戸時代からの町並みが数多く残る。金沢城公園の西側に位置する「長町武家屋敷跡」は江戸時代、加賀藩の中級武士が居を構えた地区。繁華街の香林坊に近いにもかかわらず、街のざわめきもここには届かない。黒瓦を載せた土塀や門、石畳が保存され、電線は地中化されている。一角を散策すれば、時代劇の登場人物になったような気分が味わえるかもしれない。
屋敷跡を流れる大野庄(おおのしょう)用水。物資運搬や灌漑(かんがい)のために引かれ、加賀百万石の発展を支えたインフラ遺産の一つだ。「戸室石(とむろいし)」と呼ばれる美しい石材で構築され、今も豊かな水量を誇る。金沢東郊で採れる戸室石は金沢城の城壁や兼六園の石橋に用いられた。土塀の底部を支えるのも、この石である。見た目がよく加工しやすい高級石材は、岩盤浴や庭石などとして需要があり、現在でも高値で取引されている。
「屋敷跡」と称されるとおり、塀や門、植栽などの外構や庭は藩政期の面影を宿しているが、建物は一般の住宅やカフェ、工芸品店として使われている。その中で唯一、観光客に公開されている施設が「武家屋敷跡 野村家」。書院造りの部屋、上段の間、謁見(えっけん)の間、大野庄用水から水を引いた日本庭園などを見学できる。贅(ぜい)を尽くした宏壮な家屋は明治維新後、支藩・大聖寺(だいしょうじ)藩の豪商が買い取り、邸宅の一部を移築したもの。江戸から明治初期にかけて北前船で栄えた歴史を伝える。「旧加賀藩士高田家跡」も屋敷は残っていないが、手入れの行き届いた庭園で、復元された長屋門などは無料で見ることができる。
映像:金沢ケーブル「なぜだか金澤〜見つけて加賀・能登」より