
〈1968年の今日〉8月8日 : 札幌医大の和田教授が日本初の心臓移植手術執刀
健康・医療 科学 社会他の言語で読む
- English
- 日本語
- 简体字
- 繁體字
- Français
- Español
- العربية
- Русский
札幌医大の和田教授、日本初の心臓移植
1968(昭和43)年 札幌医科大の和田寿郎教授(1922~2011)が日本初の心臓移植手術をした。ドナーは、海で溺れた当時21歳の男子大学生。移植を受けたのは18歳の心臓弁膜症を患う男性だったが、83日後に死亡した。脳死判定や移植の緊急性などをめぐり疑惑が浮上し、和田教授は殺人罪などで札幌地検に告発されたが、70年、同地検は嫌疑不十分で不起訴とした。
その後、日本国内では心臓移植がタブー視され、2例目の心臓移植手術が行われたのは、臓器移植法施行後の99年2月のことだった。30年ものブランクで世界からは大きく後れを取った。
関連記事
バナー写真:国内初の心臓移植手術をする札幌医大医師団。右から2人目が和田寿郎教授(北海道・札幌市の札幌医科大学付属病院)(時事)