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〈1970年の今日〉3月31日 : よど号ハイジャック事件

社会 政治・外交

よど号ハイジャック事件

1970(昭和45)年 羽田発福岡行き日本航空351便「よど号」が武装集団「赤軍派」のメンバー9人に乗っ取られ、北朝鮮行きを要求された。日本初のハイジャック事件。乗客は福岡空港、韓国金浦空港で解放。身代わりの運輸政務次官らを人質に取って北朝鮮に向かい平壌近郊の空港に着陸。実行犯は北朝鮮に亡命し、人質と機体は日本側に返還された。この事件をきっかけに、同年5月、「航空機の強取等の処罰に関する法律(ハイジャック処罰法)」が制定された。

実行犯らはその後、北朝鮮拉致事件に関与。1983年に拉致された有本恵子さんは、ロンドンに留学中、実行犯の妻・八尾恵によってデンマークに誘い出され、北朝鮮に連れていかれた。同じく欧州で拉致された松木薫さんや石岡亨さんのケースでも、よど号犯の妻が実行犯となっていたことが判明している。

バナー写真 : 福岡空港で解放された病人や女性の乗客。タラップの上には日本刀を持った犯行グループの男がいる(1970年3月31日、時事)

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    北朝鮮 拉致問題 赤軍派

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