台南に婿入りした日本人公務員は結婚式で何を考えたか

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台南市政府で働く「日本人公務員」がいる。群馬県の小さな町から派遣され、そのまま台南に暮らし続けて6年。とうとう台南の女性と結婚してしまった。台南と日本をつなぐ人材が、結婚式で目撃したカルチャー・ギャップと感動とは。

台湾メディアが結婚式を報道

前述したように、『台湾に駐在する唯一の日本人公務員』という珍しい人間が国際結婚したということで、アップルデイリー、中華日報などの地元メディアが取り上げてくれた。台湾だけでなく日本のヤフーニュースでも報道されたので「阿部はどんな有名人と結婚したんだ?」と日本の友人に聞かれたこともあった。「台湾では俺が有名なんだよ」と答えても誰も信じてくれなかった。

台湾の日刊紙・アップルデイリーで紹介された筆者(筆者提供)
台湾の日刊紙・アップルデイリーで紹介された筆者(筆者提供)

「台湾・台南そして安平」(上毛新聞出版)
「台湾・台南そして安平」(上毛新聞出版)

私を外に出してくれた群馬県みなかみ町の決断もすごいし、受け入れてくれた台南市政府もすごい。右も左も分かっていない私だったが、台南市政府の上司、同僚、その他多くの友人のおかげで、今では台湾と日本の交流業務を担当させてもらっている。感謝してもしきれない!

ありがたいことに台南市政府もみなかみ町の交流方法を評価してくれている。そして、「国や県ではなく、市町村でもできる自治体交流方式」を広く紹介するために「台湾・台南そして安平」(上毛新聞出版)という書籍を2019年に日本で出版した。私の台湾経験が詳しく知りたい方は手に取っていただきたい。

バナー写真=台南の路上居酒屋で友人と(筆者提供)

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