日本人球団職員が語る台湾プロ野球ラミゴモンキーズの日本戦略

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礒江 厚綺 【Profile】

日本のカルチャー人気にあやかり、イベントも同時開催

台湾では日本のカルチャーが高い人気を誇り、日本のプロ野球も人気がある。こうした中、ラミゴでは2017年シーズンから、日本をテーマとした「YOKOSO桃猿」を開催している。日本野球機構(NPB)の球団マスコットや日本の著名人をゲストとして招く他、日本のB級グルメ屋台も出店する。イベントは好評で、年1、2回、17年9月のイベントでは、試合後に歌手で元WANDSの上杉昇さんのライブを行い、台湾でも大人気のアニメ「スラムダンク」の主題歌「世界が終るまでは・・・」をファンと共に熱唱。球場全体が一つになる感動的なシーンが生まれた。

フェスタ「YOKOSO桃猿」を開催(筆者提供)
「YOKOSO桃猿」を開催(筆者提供)

18年5月、パシフィックリーグマーケティングとの提携で行われたイベントでは、パ・リーグ3球団のマスコットが桃園球場に一堂に会し、日本でもなかなか実現しない貴重なシーンにファンは大いに沸いた。

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礒江 厚綺ISOE Kōki経歴・執筆一覧を見る

台湾のプロ野球チーム、ラミゴモンキーズ・マーケティング部日本担当。1990年東京都出身。台湾留学を期に、アジアシリーズやアジアウィンターリーグの日本チーム随行通訳を務めた他、ラミゴモンキーズの日台交流試合やイベント運営にも関わる。大学卒業後、台湾球界唯一の日本人職員として現職に就く。

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