進化するニッポンのラーメン文化

【札幌】名店の味を受け継ぐ札幌味噌ラーメン・船堀『大島』–東京で食べられる“ご当地ラーメン”

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札幌といえば誰もが思い浮かべるのが「味噌(みそ)ラーメン」だが、全国にその名を轟(とどろ)かせた名店『すみれ』の存在なしには、今の札幌味噌ラーメン文化は語れない。そんな伝説の味を受け継ぎながらも、独自の進化を遂げた店が東京にある。江戸川区・船堀の『大島』だ。

『すみれ』で12年間の修行を積んだ店主が札幌の魂を東京に持ち込み、作り上げたラーメンは、まさに正統派の味わい。看板メニューの「味噌らーめん」のスープを一口すすれば、香ばしい風味が鼻を突き抜ける。最大の特徴は中華鍋でスープを炒める技法。このひと手間が味噌の香りとコクを極限まで引き出す。『すみれ』譲りの濃厚味噌に、『大島』はニンニクとショウガを効かせてパンチのある味わいを生み出した。本流を受け継ぎながらも唯一無二と言える味噌ラーメンに仕上がっている。

ホームページ:https://ooshima-funabori.com/

バナー写真:『大島』の「味噌らーめん」(1200円)、撮影=山川大介

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