2021年の漢字は「金」 : 4回目、すべて五輪開催年
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この1年に思いを馳せる年の瀬、あなたにとっての「今年の漢字」は? 夏の東京2020オリンピック・パラリンピック大会や大谷翔平選手の活躍に沸き立ったかと思いきや、コロナ変異株の動向も気になる日々。そんな2021年を象徴する漢字は「金」だった。
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日本漢字能力検定協会は12月13日、2021年の世相を表す漢字に「金」が選ばれたと発表し、世界文化遺産の清水寺(京都市東山区)で森清範(せいはん)貫主(かんす)が、縦1.5メートル、横1.3メートルの和紙に揮毫(きごう)した。
1位は「金」。応募総数22万3773票のうち、最多の1万422 票を集めた。夏に開催された東京2020では、五輪で27個、パラリンピックで13個もの史上最多となる金メダルを獲得。また、リアル・二刀流でMVPを獲得した大リーグ・エンゼルス大谷翔平選手や藤井聡太竜王など、各界で金字塔を打ち立てる活躍も目を引いた。また、コロナ禍における飲食店への休業支援「金」、給付「金」など、お「金」にまつわる話題も多かった。
2位に入ったのは「輪」。選定理由として、東京五「輪」で採用された新種目スケートボードなど「輪」を使った競技が話題になった。特に、新競技最初の金メダリストとなった堀米雄斗選手や、13歳にして金メダルを獲得した西矢椛選手の活躍が目立った。また、スポーツの力で世界が一つの「輪」になることを改めて実感したことなどが理由となった。
3位は「楽」。まだ完全な終息が見えないコロナ禍にあっても、感染対策は取りながらも、各人が自分時間を「おうち○○」として「楽」しむ方法を模索する人も増えた。今後、感染者数が落ち着いてきたら、また「楽」しみを思う存分実現できる日が来てほしいとの願いも込められている。
「今年の漢字」は1995年から毎年、同協会が公募し、最も多く応募が集まった漢字を発表するもので、今年で27年目となる。
2021年「今年の漢字」上位10字
1位 | 金(キン・コン / かね・かな・こがね) | 10,422 票 |
2位 | 輪(リン / わ) | 10,304 票 |
3位 | 楽(ガク・ラク・ゴウ・ギョウ / たのしい・たのしむ・かなでる・このむ) | 6,165 票 |
4位 | 変(ヘン / かわる・かえる) | 5,605 票 |
5位 | 新(シン / あたらしい・あらた・にい・さら) | 4,738 票 |
6位 | 翔(ショウ / かける・とぶ) | 3,577 票 |
7位 | 希(キ・ケ / まれ・こいねがう) | 2,941 票 |
8位 | 耐(タイ / たえる) | 2,923 票 |
9位 | 家(カ・ケ / いえ・や・うち) | 2,814 票 |
10位 | 病(ビョウ・ヘイ / やむ・やまい) | 2,812 票 |
1995年から2021年までの「今年の漢字」
2020年の漢字はこちら
バナー写真:「今年の漢字」に選ばれた「金」を揮毫する清水寺の森清範貫主=2021年12月13日、京都市東山区(共同)