
こんなに輸入している米国産農産物:日本は世界屈指のお得意様?
国際・海外 経済・ビジネス
対米貿易交渉で、日本政府内に米国産の大豆やトウモロコシの輸入を拡大する案が浮上している。大量の農産物を海外に依存する日本は、すでに大豆輸入量の69%、トウモロコシでは46%を米国産が占め、世界屈指の“お得意様”だ。
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農林水産省によると、日本が無関税で輸入するミニマムアクセス(MA)米は、世界貿易機関(WTO)の国際ルールによって年間約77万トンに設定されている。2024年度の輸入量は76.7万トンで、このうち米国は全体の45%に当たる34.6万トンと最多だった。次いでタイ28.6万トン(37.3%)、豪州70万トン(9.1%)、中国42万トン(5.5%)と続く。
23年に日本が輸入したトウモロコシは、飼料用を中心に1486万トン(財務省貿易統計)。トップは米国の674万トンで、全体の45.8%を占めた。次に多いのがブラジルで664万トン(44.7%)、アルゼンチン76万トン(5.1%)。
23年の大豆輸入量は316万トンで、米国が217万トンと全体の68.7%を占めた。以下、ブラジル65万トン(20.5%)、カナダ32万トン(10.3%)。
バナー写真:PIXTA