
アドベンチャーワールドのパンダ4頭、6月末に返還へ : 残る上野の2頭も期限迫る
政治・外交 環境・自然・生物
アドベンチャーワールドで生まれて10頭のママになった良浜(らうひん)、今までありがとう。寂しくなるけれど…結浜、彩浜、楓浜と一緒にゆったりとした人生後半期を!
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アドベンチャーワールド パンダ4頭返還
和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドは4月24日、飼育しているジャイアントパンダ全4頭を、6月末ごろに中国に返還すると発表した。中国側との契約期間が8月末で満了となるが、パンダの負担を考慮して猛暑を避け、6月に返還する。
アドベンチャーワールドでは、1994年からパンダ飼育に取り組んできた。2歳で日本にやってきた永明(えいめい♂)は2001年以降、ほぼ2年に1回のペースで繁殖に成功し、20年までに16頭のパパとなり、世界的なパンダ飼育の成功事例として注目された。16頭のうち13頭は中国に返還。永明も23年に中国に帰り、24年1月に病死した。
今回返還する4頭は、永明のパートナーだった「良浜 /ラウヒン」24歳と、2頭の間に生まれた「結浜 / ユイヒン」8歳、「彩浜 / サイヒン」6歳、「楓浜 / フウヒン」4歳でいずれもメス。4頭を返還すると、アドベンチャーワールドにはパンダがいなくなる。
7月以降、日本国内のパンダは上野動物園(東京都台東区)の21年生まれの双子のレイレイ(♀)とシャオシャオ(♂)の2頭だけになる。2頭の返還期限は26年2月20日で、残り10カ月しかない。
和歌山アドベンチャーワールドの大家族の母・良浜と双子の子ども、2015年5月撮影(時事)
バナー写真:良浜ママに甘える結浜(PIXTA)