
「大声でミスを注意」はハラスメント!―18歳意識調査 : 就職先選びは「希望の業界」より「給与・待遇」を重視
仕事・労働 社会
「髪切ったんだね~。なかなか似合うよ」「彼氏とどうなの?まだ、結婚しないの?」―昭和の時代の上司が当たり前のように部下にかけていた言葉はいまやハラスメント。就職活動にも働くことにも「不安」を感じている若者とどんなコミュニケーションをとり、自信を持って仕事をしてもらえばよいのだろう。
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日本財団が若者の意見を把握するために継続的に実施している「18歳意識調査」で、2025年3月初旬に全国の17-19歳1000人に「就職・仕事観」について聞いた。
「就職活動」に対して、女性85%、男性78.4%が「不安(不安がある+どちらかとえば不安の合計)」と回答。
「働くこと」に対して不安を感じているのは、女性84.2%、男性は72.5%で10ポイント以上の差が開いた。
就職先を選ぶ際に重視することは、「給与・待遇」52.6%が群を抜いて高く、「福利厚生」35.7%、「希望する業界」33.2%が続いた。「好き」を仕事にするよりも、しっかり「稼ぐ」現実主義のようだ。
上司や取引先の人から受けた場合に「ハラスメントだと思う行為」としては、「大声でミスを注意」が男女とも最も多かった。「定時前出勤の慣例」も、今やハラスメント。ほとんどの項目で女性の回答の割合が男性よりも高く、特に「大声でミスを注意」「プライベートな質問」「個人的な連絡先を聞かれる」「容姿に言及」で差が大きかった。
バナー写真 : PIXTA