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賞味期限「多少過ぎても食べる」6割超 : 気にしないのはスナック菓子や冷凍食品

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スーパーで買い物する時、陳列棚の奥の方から賞味期限が1日でも長いものを掘り起こしたりしていませんか? 手前にある賞味期限が短いものばかりが取り残されると、知らず知らずのうちに食品ロスを増やすことにつながってしまう。

消費者庁は食品ロスの削減のため、3月間に賞味・消費期限に関するガイドラインを改正、食品の特性に応じて消費期限を延長することを促し、賞味期限については「おいしく食べられる期限」などの説明を付すことを推奨している。

「賞味期限」は「おいしく食べられる期間」であって、1日たりとも過ぎたら食べられなくなるわけではない。「消費期限」は「安全に食べられる期間」なので、賞味期限よりも慎重に受けとめたい。

マーケティングリサーチ会社のクロス・マーケティング(東京都新宿区)が全国の20~60代の1100人を対象に実施した調査で、「賞味期限を必ず守る」16.9%に対して、「消費期限を必ず守る」は36.2%だった。2つの期限の意味の違いはある程度、浸透していると考えられる。「賞味期限」については、62.5%の人が「多少過ぎても食べる」と回答した。

年代別では、若い世代ほど「守る」派が多く、年代が上がるにつれ「多少は過ぎても食べる」派が増える。60代は他の年代に比べて、賞味期限が過ぎても「見た目で確認する」「一口食べて確かめる」など、自分の感覚を信じる人が多い傾向にあった。

賞味期限・消費期限に対する意識

賞味期限が過ぎても食べられると思う食品を聞いたところ、「スナック菓子」65.2%がトップで、「冷凍食品」「インスタント食品」「缶詰・びん詰」が続いた。一方、食べられないと思う食品は「牛乳」51.8%がトップで、「卵」「ヨーグルト」が続いた。

賞味期限が過ぎても食べられると思うもの

バナー写真 : PIXTA

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