
「いびきに悩んだことがある」48.5%―フランスベッド調査 : 8割は相談せず
健康・医療 暮らし 社会
「睡眠時無呼吸症候群は肥満している人の病気でしょ」と油断していませんか? あごの骨格やどの奥の形によってやせ型の人でも無呼吸症候群になる人はいるそうです。「いびき」は身体が発するサイン。自覚があるなら、対策考えて!
他の言語で読む
- English
- 日本語
- 简体字
- 繁體字
- Français
- Español
- العربية
- Русский
フランスベッド(東京都新宿区)は、2017年からこれまでに4回にわたって20~60代の男女1000人を対象に「いびきに関する実態調査」を実施している。
「平均睡眠時間が6時間以上」の人の割合は、過去3回の調査の約50%から、2025年調査では60%近くまで増加。近年、睡眠の質や量と健康との関係が広く知られるようになり、睡眠時間の確保が進んでいる可能性が示唆された。
2017年は38.1%だった「いびきに悩んだ経験」のある人が、2025年には48.5%まで増加。男性の54.2%、女性の42.8%は自身のいびきを意識しており、性別を問わず、いびきが主な睡眠トラブルとなっている。また、睡眠時間との関係では、いびきに悩んでいる人は睡眠時間が短い傾向にあった。
自身のいびきに悩んだ経験のある人のうち、68.7%は「誰にも相談していない」、10.3%は「相談したかったができなかった」と回答。
札幌外科記念病院の後平泰信院長は「いびきと関連した疾患で注意を要するのは睡眠時無呼吸症候群」と指摘。睡眠時無呼吸症候群は、高血圧、脳卒中、心筋梗塞(こうそく)などの症状を悪化させたり、昼間の強烈な眠気が事故の原因になったりするため、医師や専門家に相談し、適切な対策を取る必要があるという。
バナー写真 : PIXTA