
日本人が知っている日本の世界遺産のトップは「原爆ドーム」―クロスマーケティング調査 : 年代上がるほど高い認知度・訪問経験
旅 文化
きっとテレビや新聞、ウェブサイトで何度となく見たことがある原爆ドーム。実際にその場を訪れてみると、画面を通してみるのとは全く違う何かが伝わってくる。日本人が最もよく知っている日本の世界遺産は、決して忘れてはいけない世界遺産でもある。
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日本には文化遺産21件、自然遺産5件の計26件の世界遺産が登録されている。
マーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティング(東京都新宿区)が、全国の20歳~69歳を対象に「日本に世界遺産がいくつあると思うか」聞いたところ、「26」と正しく答えることができたのはわずか2.8%。実際より少ない「25」以下の数字を回答した人が63.7%に上り、「0」と回答した人も2.6%いた。
世界遺産であることを知っているのは「原爆ドーム」61.6%がトップ。「厳島神社」54.1%、「屋久島」53.8%、「富岡製糸場と絹産業遺産群」53.6%が5割を超えた。
ちなみに、最も最近の2024年7月に登録が決定した「佐渡島の金山」が世界遺産であることを知っていたのは38.5%にとどまった。26件中、最も知っている割合が低かったのは「国立西洋美術館(ル・コルビュジエの建築作品)」11.2%だった。
全体的に年代が上がるほど、世界遺産であることを知っている割合も高くなる。
行ったことがある世界遺産も「原爆ドーム」36.7%がトップ。「厳島神社」「古都京都の文化財」「法隆寺地域の仏教建造物」「日光の社寺」「古都奈良の文化財」「姫路城」が2割台で続いた。訪問経験も年代が上がるほど高い傾向だった。
調査は3月中旬にウェブ経由で実施。20代から60代まで各220人ずつからの有効回答を集計した。
バナー写真 : PIXTA