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旧姓の通称使用 、63%が容認―帝国データ調査 : 取引先との関係、キャリアの継続性重視

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かつて、名字が変わることが女性の幸せの象徴だった時代があった。もちろん、今もそう考える人がいてもいいし、結婚しても変わらずに元の名字を使い続けたい人にはそれが認められればいい。均一の時代から、多様性の時代へ。

帝国データバンクが3月上旬に実施したウェブアンケート調査で、職場での旧姓の通称使用を認めている企業の割合が63.6%となった。「通称使用を検討中」6.9%を合わせると、「容認・検討中」が7割を超えた。

企業規模別では、「大企業」77.2%、「中小企業」61.4%、「小規模企業」56.6%と、規模の大きい企業ほど旧姓の通称使用が進んでいる。認めている企業は、取引先との関係やキャリアの継続性の点からメリットを見だしているほか、「個人のアイデンティティ」「個人の自由」など自由尊重や多様性を認める姿勢が広く見られた。一方、認めていない企業からは、事務負担の重さを指摘する声があったという。

旧姓の通称使用を認めているか?

旧姓の通称使用に対する企業の負担感について、「負担なし」と回答した企業は過半数の 50.7%。一方で、「負担」「多少は負担」を合わせた「負担感あり」は 13.6%。

旧姓使用を職場で認めている企業では、「負担なし」が 65.6%と全体平均(50.7%)を 14.9 ポイント上回った。

旧姓の通称使用の負担感

バナー写真 : PIXTA

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