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2025年春闘 : 連合一次集計で賃上げ率5.46% : 中小企業も33年ぶり5%台に

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トヨタ自動車は労側要求に対して5年連続の満額回答。賃上げ額は最大で月2万4450円、年間一時金は基準内賃金の7.6カ月分。他の大手企業も「優秀な人材の確保・定着」を掲げ高水準の回答が相次いでいる。連合は大手と中小の格差是正を目指すが、現実はなかなか厳しい。

連合がまとめた2025年春闘第1次集計(3月14日時点、760組合)の賃上げ率(加重平均)は5.46%で、24年春闘の1次集計5.28%を0.18ポイント上回った。最終集計との比較では、1991年の5.66%以来34年ぶりの高水準。

組合員300人未満の中小労組(351組合)は5.09%で、92年の5.10%(最終集計ベース)以来33年ぶりに5%台に乗せた。ただ、連合が大手と中小の規模間格差を是正するために掲げた、「全体5%以上、中小6%以上」の目標には遠く及ばない。

賃上げ状況の推移

トヨタ自動車が5年連続の満額回答など、12日の主要企業の集中回答日には、電機や自動車など大手製造業を中心に高水準の回答が相次いだ。4月~5月にかけて労使交渉が本格化する中小企業でも賃上げの勢いを持続させることができるかが、今後の焦点となる。

バナー写真 : PIXTA

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