
「信頼できるメディア」と「最新情報を得るメディア」は違うという現実―紀尾井町戦略研究所調査 : 選挙期間中のSNS規制に75%が賛成
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紀尾井町戦略研究所(東京都港区)全国の18歳以上の1000人を対象に実施したオンライン調査で、「信頼できるメディアは何か」を聞いたところ(複数回答)、オールドメディアと呼ばれる「新聞」40.3%、「テレビ」35.7%が断トツ。近年、影響力が増している「動画投稿サイト」5.8%、「SNS」5.1%への信頼度は相対的に低かった。
ところが、「ニュースなどの最新情報を何から得ているか」を聞いたところ、「ポータルサイト」77.4%、「テレビ」71.5%が7割を超えたのに対し、「新聞」は34.5%に低迷。「動画配信サイト」31.7%、「SNS」28.0%が続いた。
「ポータルサイト」と回答した人は、20代は4割台にとどまったのに対し、他の年代はいずれも6割を超えた。「テレビ」「新聞」とした人は、全般的に年代が上がるにつれ増える傾向があった。一方、20代で「新聞」とした人は1割台にとどまった。
「偽情報や誤情報にだまされない自信があるか」については、「自信ある」「ある程度自信ある」の合計が43.7%だったのに対し、「あまり自信ない」「自信ない」は48.2%だった。
2024年に実施された兵庫県知事選では、候補者に関する真偽不明の情報や誹謗(ひぼう)中傷がSNSを通じて拡散されたとの指摘があることなどを受け、選挙中のSNSの利用の在り方が議論になっている。
「選挙中のSNSの利用を規制すべきと思うか?」の質問に対しては、「規制すべき」「ある程度規制すべき」の合計が75.7%に達した。年代別では、年代が上がるほど増える傾向があった。
「規制すべき(計)」とした人を支持政党別にみると、「日本維新の会」82.4%、「自民党」78.9%、「立憲民主党」78.3%に比べると、「国民民主党」は61.1%と規制に慎重なスタンスがみてとれる。
バナー写真 : PIXTA