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賃上げ企業、初の6割台―帝国データバンク : 労働力の定着・確保のため

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みんなが大好きな言葉「賃上げ」。物価高や人手不足の影響を受けて2024年度は33年ぶりに賃上げ率が5%を超えたが、25年度もその勢いが続くのか?

帝国データバンクの調査で、2025年度に正社員の賃金改善(ベースアップや賞与、一時金の引き上げ)が「ある」と見込む企業は61.9%だった。4年連続で前の年を上回り、調査を開始以来、初めて6割を超えた。一方で、「ない」とする企業は13.3%と過去最低だった。

賃金改善状況(見込み)の推移

賃金改善の具体的な内容は、「ベースアップ」56.1%(前年比2.5ポイント増)、「賞与(一時金)」が27.4%(同0.3ポイント減)となった。「ベースアップ」は4年連続で過去最高を更新した。

賃金改善の具体的内容

賃金改善の理由としては、人手不足などによる「労働力の定着・確保」が74.9%と最も高かった。 次いで、「従業員の生活支援」 62.5%。飲食料品などの生活必需品の値上げが響いている「物価動向」54.4%は前回より2.8 ポイント増加し、3年連続で半数を超える企業が理由としてあげた。

賃金を改善する理由

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