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春の引っ越しシーズン、3月上旬に前倒し傾向―アート引越センター : 物流2024年問題で、希望日・希望時間かなわないケースも

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春は引っ越しが最も多い季節。新生活のスタートに向けて、準備を整えたいけれど…物流2024年問題もあり、なかなか希望通りの日程や時間帯にはできないみたい。

進学、就職、人事異動…年度替わりは引っ越しのハイシーズン。アート引越しセンター(大阪市)が、1月下旬時点で3-4月に引っ越しを予定している400人を対象に調査。

24年の同時期同調査と比べると3月上旬に引っ越し予定の人の割合は4.5ポイント高く、22年の調査と比較すると17.8ポイント上昇している。3月中旬は2024年比で2.3ポイント高く、3月下旬は5.3ポイント減少。全体的に、年々3月上旬派が増えており、新生活のスタートに向けて、早めに生活環境を整える人が増える傾向だ。

引っ越し予定はいつ?

引っ越しの日を決める際に、大安や仏滅などの「六曜」を考慮に入れた人は58.5%。前年調査よりも2ポイント減少したものの、いまだ、半数以上の人が「縁起」を考慮していることが分かった。

大安・仏滅など六曜は気にした?

改正労働基準法により、2024年4月からトラックなどのドライバーの残業時間の上限規制が始まり、物流業界では人手不足が深刻化している。引っ越し業界にとっては、「物流2024年問題」の影響をもろに受ける繁忙期となる。利用者にとっては、希望通りの引っ越しができないことも…。

「物流2024年問題を実感したこと」について聞いたところ、「希望の日程で引っ越しできない」「希望の時間帯で引っ越しできない」が5割を超えた。

物流2024年問題を実感したこと

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