
日本の治安 「悪くなった」76%―警察庁調査 : 特殊詐欺や不正アクセスの報道で、“体感治安” は悪化
社会 暮らし
訪日旅行者から「治安がよく、安心して旅ができる」と言われると、ちょっとうれしい気持ちになる。でも、日本人自身は、治安の悪化を感じている。
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警察庁が2024年10月に実施した「治安に関するアンケート調査」で、「日本の治安は良い」と回答した人は56.4%にとどまった。アンケート開始以来、初めて6割を下回った。
一方、この10年の日本の治安の変化については、 「どちらかと言えば」も含めて「悪くなった」は前年より4.7ポイント増の76.6%だった。
「悪くなった」要因として想起する犯罪については、「オレオレ詐欺やフィッシング詐欺などの詐欺」が69.0%、「不正アクセスなどによる個人情報の流出」58.3%が目立った。また、「悪くなった」と感じる理由としては、「テレビや新聞で犯罪報道を見ることが増えた」73.7%、「ネットニュースで犯罪報道を見ることが増えた」58.3%が多く、自分や友人・知人が「犯罪の被害に遭った、または遭いそうになった」は14.2%だった。
調査はインターネット上で全国の15歳以上を対象に実施し、5000人から回答を得た。
バナー写真 : PIXTA